生活習慣病の診断

生活習慣病について
生活習慣病とは、発病の原因が日常生活の中にあるため、このように呼ばれるようになりました。子どもも含め、一生にわたって健康的な生活を心がけ、病気になることを予防する必要があります。
生活習慣病の定義は「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」とされており、当院で診断、治療を行っている主な病気には、以下のようなものがあります。

  • インスリン非依存性糖尿病(成人型糖尿病)
  • 肥満
  • 高脂血症
  • 高尿酸血症
  • 高血圧症
  • 慢性気管支炎
  • 肺気腫
  • アルコール性肝障害
  • 骨粗髪症(こつそしょうしょう)

メタボリックシンドロームについて
腹囲(ウエスト周囲)径で内臓脂肪の蓄積を予想します。男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、その中で以下の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断します。

  • 血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)
  • 血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)
  • 高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)

肥満度測定
国際間でも広く通用する体格指数として、BMI(Body Mass Index)が多く使われています。

BMI(Body Mass Index)の計算式 BMI=体重(kg)÷身長(m)2

BMI方式では、以下のように判定されます。

  • 19.8未満     やせ型
  • 19.8~24.2未満  普通
  • 24.2~26.4未満  やや肥満(過体重)
  • 26.4~35.0未満  肥満
  • 35.0以上     高度肥満(要治療)

日本肥満学会方式では、以下のように判定されます。

計算式 標準体重=身長(m)2×22
肥満度=実際体重-標準体重÷標準体重×100

  • 肥満度10~20%未満は[やや肥満](過体重)
  • 肥満度20%以上は[肥満]